新潟市の東新潟スポーツセンターでクライミングを体験した。インドアクライミングは、屋外で行う岩登りの練習用の施設だが、最近ではインドアを専門にクライミングを楽しむ人も増えているそうだ。新潟市の消防士・田中勝さんとコンビニエンスストアオーナーの野沢徹さんを講師役に、さっそく挑戦した。
◎ボルダリング
クライミングでは、垂直の壁に付いている、ホールドと呼ばれる大小の突起に手や足をかけて壁を上る。一番上にある大きめのホールドを両手でつかめばゴールだ。
まずは約4メートルの壁に挑戦。下に厚いマットが置かれていて、命綱は使わない。このようなクライミングをボルダリングという。大きくてつかみやすそうなホールド探して登りだした。しかし、「次にどこをつかめばいいのか分からない!」とパニックになり、「伸ばした手がホールドをつかみ損ねて落ちてしまうのでは」と、不安が募る。まだ地上から高さ50センチくらいの高さでしかない。
「次にどこをつかめば…」講師のお2人からヒントをもらい、励まされながらどうにかゴール。緊張で汗がびっしょりだ。
◎登るときのコツ
やってみる前は、がむしゃらに気合いがあればできるかと思いきや、いざ壁を前にすると、焦りと恐怖心でうまくいかないことが分かった。田中さんから「次にどこをつかむか、頭を使わないとだめ。そして、力だけで登ろうと思わず、全身でバランスをとること」とアドバイスを受けた。
初心者は腕の力だけで登ろうとしてしまいがち。しかし、腕を曲げて懸垂のように上ろうとすると疲れてしまう。登るときは足を先に上げて、ひざを伸ばしながら次のホールドをつかむようにするといい。
また、体を壁にくっつけるように登るのもポイント。例えば、右のホールドがつかみやすいときは左に体重をかけると疲労が少なくて済む。このとき、つま先の向きを変えることで体をひねって体重移動をする。
◎いざ8メートルの壁へ
次はマットのない壁に挑戦した。命綱をつなぐハーネスと呼ばれる器具を腰に装着し、ロープで野沢さんに体を支えてもらった。ハーネスをロープでつなぐのは「8の字結び」。1本のロープが驚くほど頑丈につながる。ボルダリングの際の指導を意識すると、ずいぶんと登りやすく、順調に登ることができた。
しかし、5メートルほど上がったところで気付いた。「今、すごく高いところにいる」。高所であることが恐怖感につながり、次にどのホールドをつかむべきか考えられないほどパニックに。
「テンションお願いします!」
「テンション」と叫ぶと、登っている人が落ちないように、下で支える人がロープを引っ張ってくれるのだ。
一度、地面の下りて仕切り直すことにした。「ロープでつながっているから絶対落ちない。安心して」田中さんと野沢さんに励まされ、気を取り直してもう一度挑戦した。
◎ゴールなるか!?
2回目はさすがに勘も良くなり、比較的スムーズに進めた。しかし、先ほどテンションをしたところでまた止まってしまった。どうやら苦手意識がついてしまったらしい。「すぐ右の出っぱりに足をかけて」田中さんが足を出す場所を指示してくれるのだが、恐怖心を感じてしまうのかうまくいかない。しばしもがいて、やっと小休止できるスペースに足を置けた。
壁の上で休憩して呼吸を整えた後、登り始めた。しかし何度も「もう十分頑張った」と、下りてしまいたくなる。自分が目指しているゴールがとても遠くに見える…。
それでも、下にいる講師のお2人から「がんばれ、がんばれ」と応援を受け、進むべきホールドを教えてもらいながら、どうにかゴールのホールドに手がかかった。
「やったー届いた!」思わず声が出る。これまで「高いところにいて怖いな」と思っていた気持ちも晴れて、達成感で一杯になった。
「やりきった」という充実感を得たい方、クライミングに挑戦してみませんか?
東新潟スポーツセンターでは初心者向けのクライミング講習を年6回開催している。インドアクライミングならアウトドアより手軽に体験できるの初心者におすすめだ。ここで上達したら、本格的な登山や岩登りへと活動範囲が広がるだろう。(れ)
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